『体が硬くてもいい』

ヨガをやったことがない人や経験の少ない人と話すと、10人中9人くらいに言われます。
 

私、体が硬いんです!!!
 
 
この言葉を言うこと自体は別に悪いことではないし、否定もしません。
でも、私はこの言葉があまり好きではありません。
なぜなら、こんな気持ちが含まれていると思うからです。

 


私、体が硬いんです(こんな私、ダメですよね)

 
そこには、「体が硬い=ダメなこと」という常識、多くの人が持っているレッテルがあります。
 
でも、体が硬いことは悪いことなのでしょうか?
体が柔らかいことが〇で、硬いことが✕なのでしょうか?
それは誰が決めたのでしょうか?
 
「体が硬い」ということは事実かもしれません。
それは、あなたの関節の可動域や筋肉の柔軟性がそこまでだという事実です。
長座になっても膝が浮いてしまうとか、開脚しても90度までしか開けないとか、
ブリッジができないとか、いろいろあると思います。
それは今のあなたの体がそういう状態だということです。
 
でも、それ自体に「良いか悪いか」はありません。
あなたが勝手に「これしかできない自分はダメだ」と思っているだけです。
不思議なことに、どう見ても人より体が柔らかい人でも、「私、体が硬いんです!」と言う人がいます。
反対に、体が硬くても、そんなこと気せずにヨガを楽しんでいる人もいます。
 
体が硬いか柔らかいかは、他人との比較でしかありません。
前屈をして、隣の人の方が深くできていたら、あなたは「自分は体が硬い」と思うでしょう。
でも、同じことをやって、反対隣の人があなたより浅くしかできていなかったら、あなたは「自分はこの人より体が柔らかい」と思うのではないでしょうか。

何ができたら柔らかくて、どこまででしかできなかったら硬いのか。
体の柔軟性を測れる正確な定規など、どこにもないのです。
あるとしたら、多くの人が抱いている「開脚が180度までできたら柔らかい」とか、
「前屈して床に指が届かなかったら硬い」などの思い込みや作られた常識です。

そして、そこにも「絶対的な基準」は存在しません。

 

要するに、体が硬くても柔らかくても、どちらでもいいのです。
あなたの顔や体格、身長、足の大きさ、髪の色などは全て持って生まれた個性です。
同じように、あなたの体の柔軟性も個性です。

 

体は硬くてもいいし、柔らかくてもいい。
体が硬くてもヨガを楽しんでいい。
せっかく持って生まれた肉体なのだから、「こんな体ダメだ」なんて思わないで、
もっとあなたの個性を大切にして欲しいと思います。

(May 02, 2018)

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